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Whole text of 'Porano no Hiroba' written by Miyazawa Kenji from Aozora Bunko

Usage

polano

Format

An object of class character of length 899.

Details

A dataset containing the text of Miyazawa Kenji's novel "Porano no Hiroba" which was published in 1934, the year after Kenji's death. Copyright of this work has expired since more than 70 years have passed after the author's death.

The UTF-8 plain text is sourced from https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/card1935.html and is cleaned of meta data.

Examples

head(polano)
#> [1] "ポラーノの広場"                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          
#> [2] "宮沢賢治"                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                
#> [3] "前十七等官レオーノ・キュースト誌"                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        
#> [4] "宮沢賢治訳述"                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            
#> [5] "そのころわたくしは、モリーオ市の博物局に勤めて居りました。"                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              
#> [6] "十八等官でしたから役所のなかでも、ずうっと下の方でしたし俸給もほんのわずかでしたが、受持ちが標本の採集や整理で生れ付き好きなことでしたから、わたくしは毎日ずいぶん愉快にはたらきました。殊にそのころ、モリーオ市では競馬場を植物園に拵え直すというので、その景色のいいまわりにアカシヤを植え込んだ広い地面が、切符売場や信号所の建物のついたまま、わたくしどもの役所の方へまわって来たものですから、わたくしはすぐ宿直という名前で月賦で買った小さな蓄音器と二十枚ばかりのレコードをもって、その番小屋にひとり住むことになりました。わたくしはそこの馬を置く場所に板で小さなしきいをつけて一疋の山羊を飼いました。毎朝その乳をしぼってつめたいパンをひたしてたべ、それから黒い革のかばんへすこしの書類や雑誌を入れ、靴もきれいにみがき、並木のポプラの影法師を大股にわたって市の役所へ出て行くのでした。"